「俺らの時代はこうだった」はNG。新入社員教育で学べる事。

偉そうに話す上司
こんにちは。底辺サラリーマンです。

底辺サラリーマンだから、40を超えても未だ新入社員の指導とかやっています。

毎日定時で帰ってるから、暇だと思われてるんかなあ。

でも、この新入社員教育はやってみると学びが多かったりもしますので、割とおススメですよ。

今年の新入社員を教えて得た最大の学びは「俺らの時代はこうだった」は通用しないということです。

 

昔と全然違う今の新入社員

いったいどういうことなのかを説明する前に、前提の話。

新入社員をぽつりぽつりと教えるようになって15年くらいになりますが、15年前の新入社員と今年の新入社員じゃ全然違うんですよね。

何が違うかって、一番感じるのが曖昧さが通じないということです。

昔の新入社員は「なんとなくわかるでしょ」的な教え方でOKでした。

で、この「なんとなく」がわからない奴は仕事ができない。

そんな烙印を押していました。

最近の新入社員だったら、ほとんどこの烙印が押されてしまうんですよね。

とにかく「なんとなく」は通用しない。

その代わりに「事細かに」教えれば、しっかり覚える勤勉さはすごい。

ここが一番違うなあと。

 

「俺らの時代はこうだった」の教え方では若者がすぐ辞める

そんなことを踏まえて。

今の新入社員に「なんとなく、雰囲気を覚えて」と言っても中々伝わりません。

そんな伝わらなさにイライラして、ついつい言ってしまいがちなのが「俺らの時代はこうやって覚えたんだよ!」。

なんかわが社は古い体質が残っている零細企業です。

もう「見て覚える的な価値観」がはびこってすごいから、「俺らの時代はこうだったんだよ!」がいたるところで聴こえます。

年々新入社員もある意味進化していますので、「俺らの時代」からは遥か遠くに。

新入社員が職場に配属される時期にフロアに響き渡る「俺らの時代はこうだった」の怒声は、年々大きくなっていくのです。

結果、わが社では新入社員3年生存率が50%にも満たない、恐ろしい戦場と化しているのです。

 

変わったのは新入社員だけやない

札幌に住みながらいきなりエセ関西弁の見出しで恐縮ですが、そんな気分なので何卒ご了承ください。

若手社員がぞくぞく辞める会社、業績も10年以上前年割れを続けています。

これって、相関しているんでしょうね。

若手社員に「俺らの時代」を押し付けているということは、刻一刻と若返りを図っている市場に対しても「俺らの時代」を押し付けているということなのでしょう。

SNSも普及していなく、スマホも下手するとPCすらなかったような、俺らの時代の価値観を押し付けていると、若返りを図る市場から三行半を突き付けられてもしょうがありませんよね。

若者が辞め続けるような会社って、やっぱり衰退してくと言うことでしょう。

 

新入社員に好かれるようになって社会からも好かれよう

とにかく身近に存在する一番若い新入社員にアジャストしていく、そんな教え方をして好かれていく。

それが実は市場からも見放されずに生存するためのヒントに繋がるのかなと思っています。